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風花藍流の私設小説ブログです。つまらないと思いますが、どうぞ~。


by AIL-kazabana

誰か続きを書いて

 こうじゃなかった……。こんなつもりじゃなかった……。
 誰もが理想と違う現実に困惑し、否定していた。
 そう、この俺も……。


 雪の降る町。
 この1月という暦の上ではおかしくない、ごくごく平凡な風景。
 別に雪国というわけではないけど、私の住んでいる地方だって寒い時期は寒い。雪が降ることもたまにだが、あったりするのだ。
 なんということはない。これがどこにでもある普通。
 そう思いながら私、風宮 夏帆(かぜみや かほ)は2階にある自室の窓から外を眺めていた。見ていた理由はない。ただ単純に、明日がテストとという現実から目を背けた先にあったのが、たまたま窓だったというだけだ。
 まあ、勉強は嫌いだから仕方ない。おかげで手に持っているお気に入りのシャーペンは、さっきから全然仕事をしていない。机に広がっているノートにまだ少ししか数式が書き込まれていないのがその証拠だ。シャーペンに意思があったら、ストライキを起こされてもおかしくない。……ちょっと見てみたいかも。

「夏帆ぉ~。ごはん~」
「はーい」

 おっと、無駄なことを考えている間にタイムアップ。部屋の外から夕飯を告げる親の声が聞こえる。
 書きかけのノートを何の未練もなく閉じて、頭の中では既に夕飯の献立を推理している。こういうときの頭は、勉強のときなんかより遥かに回る。フッフッフ。好きな事の為には本当の力が発揮されるものなのだよ、人間っていうのはねね。……べ、別に、食い意地が張っているわけじゃないんだよ?
 
「今日のご飯はなんだろな~♪ ……ん?」

 さっきまで見ていた窓の外に人影が見えた気がした。でも、見間違いかもしれない。
 そもそも、窓の外に広がるのは町の風景。2階にある部屋だから、結構眺めもいいのだ。人だっていてもおかしくはない。雪だって多く降ってはいるが、まだ積もっているとは言い難いし。
 だから、人影が見えてもおかしくない。おかしくはないはずなんだけど……。

「でも、さっき……2階のはずのこの部屋の、窓のすぐ前にいなかった?」

 田舎と言っても差し支えないこの町では、家と家の距離が離れているのが普通。そして、この家も周りとは多少距離が離れていた。
 それなのにその人影は、2階の窓の傍を通り過ぎていた。……と思う。
 確証が持てない。見えたのはほんの一瞬だったし、そもそも冬の窓は曇っていて視界が悪いのだ。
 だからそれが見間違いだと言われたら、何の反論も出来ない。

「……そ、そう、見間違いだよね。普通に考えてもあり得ないし。それよりご飯ご飯~」

 不安や恐怖がない訳じゃないけど、そんなことホラー映画じゃない限りあり得ない。
 その時の私はそう自分に言い聞かせて、自分の部屋を後にした。
 だから気付かなかったんだ。

 今まさにその窓から進入しようとしている存在に――。



あとがき:
……いったい、この小説は何なのでしょうね?(ぇ
とりあえず、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

今回は、何の考えもなしに始めさせて頂きました。いや~コードギアスのDVD見たら創作意欲が刺激されちゃいまして……。始めの方の文章は、まんまコードギアスって感じですしね~。ただ、終わり方がホラーっぽくなってしまいましたけどね~。この作品はどこに向かっているのでしょう?

私の中ではある程度設定を考えていますが、続きは書きません(ぇ
これを読んだ人が、自由に先を考え、設定を作ってみてください。そして、続きが出来たら教えてください。私、読みたいので(笑
リレー小説みたいになると面白いな~とか考えてます。すごく勝手にですが(笑

でも、この流れでホラー以外を考えてくれる人はいるのでしょうか?
私はこのままローファンタジーラブコメにするつもりでした。……うん、全然想像できないですよね(苦笑

同じものをmixiにも置いてきます。
私、続き待ってますよ~。

ではでは。
by AIL-kazabana | 2010-03-11 17:44 | 小説